研究者というのは、どういう視点からものごとを捉えているのか、なかなか理解しがたいときがある。きっと研究者も、院長がどういう視点で生きているか分からないだろうから、お互い様だ。
今日のメモは、赤毛ザルを使った実験で、自閉症の謎を解き明かそうとする試みるものがあったので、触れてみようかと。
その結果から自閉症に臨む道が開けていくらしい。難しい話だ。だが、興味を引く事実がある。オスザルがメスザルのお尻を見るのに、サルもお金を払ったということだ。
もちろん、お金はそのまんまの意味じゃない。メスザルのお尻の写真に色目を使うために、ご褒美のジュースをあきらめたという。つまり代償としてジュースを差し出したということだ。まるで人が色っぽい大衆誌を求めるのに、お金を払うように。
ただ、奇妙なことに、サルは写真のなかのレディを触ろうとしないという。
ピー
”Man peed way out of avalanche”というニュースがあった。”peed”は”pee”の過去形。”pee”はピーと発音し、日本語で”オシッコ”という意味。”avalanche”は”雪崩”。つまり、オシッコで雪崩をやっつけた、ってな意味になるんだろう。意訳してみた。
キメラ
今日のメモは、内容が重い。重すぎて、このメモを開いた途端、画面にくぼみができるかもしれない。
キメラという空想の動物がいる。ギリシャ神話で語られる、頭がライオンで、体が羊、しっぽが蛇という動物だ。いま遺伝子工学の発展で、これがあながち奇想天外な物語じゃなくなってきてる。さて、人類はどういう立場で望んだものだろうか、という記事があった。
学校の清掃時間では、重い荷物の運搬の際にはすぐに手を離してきた。今もその癖は治らない。
簡単に記事の要旨を紹介して、重いこの話題もすぐに終わることにしよう。
フレンチキス
フェロモン
新しいフェロモンスプレーが年輩の恋心に火をつけるかもというニュースより。
以前からある”Ahtena Feromone 10:13”というフェロモンなんかは、若い男女の恋に火をつけるものらしいけど、ここでは、年輩のご婦人についてのお話。
女性の脇の汗から抽出されたこの ”Ahtena Feromone 10:13”に今回新しく研究されたフェロモン物質を半分混ぜたものと、ダミー物質を半分混ぜたものを、更年期の女性44人に嗅がせた。
6週間、ご婦人方に日記に書いてもらったら、このフェロモンが入ってる方を使ったご婦人で41%、プラセボを使った方では14%が、より恋の相手とのペッティングとかキスとか愛撫とかを行い、全体として、デートとかセックスの”親密な社会的性的交際”が増えたのは、この薬を使った方では68%、そうでない方では41%だったという。
特許を取るまでは、成分はヒ、ミ、ツ、ということらしい。
口笛
口笛の鳴らし方という英文の記事があった。
この口笛、チューをするときの唇を尖らして音を出すやつじゃなく、指笛とでもいうのだろうか、画像のような格好で音を出すものだ。
よくお祭りやコンサートなどのイベントで、ピーピーと音を出して場を盛り上げているやつがいるが、正直そばで鳴らされるとうるさく、 ああした目立たがり屋な行動は鼻持ちならない。
もちろん、若い時分に、この口笛をやろうとしたことはある。若者は多かれ少なかれ目立ちたがり屋というものだ。だけど、音が出たためしがなかった。このままではあの世に行くとき、今まで作ってきた敵からこの手のピーピーを鳴らされるのもシャクなので、せっかくだから記事に目を通してみた。
以下紹介してみる。
いとこ
「Whale and hippo ‘close cousins’」と題したニュースがあった。
Whale はクジラ、hippo はカバ cousins はいとこ。つまり、カバとクジラがいとこだという話らしい。
生物学者たちはこの200年の間、カバとクジラの関係について議論してきた。今までは、臼歯の特徴ある刻みからカバは豚のいとこにあると今まで考えてきたんだけど、どうも遺伝子レベルの解析では、クジラのいとこらしい、というのが分かった。
もともとの祖先がいて、何百万年の間にカバとかクジラに分かれたというのが記事の内容。
仮死状態
現代版、「ロミオとジュリエット」のニュースがあった。
イタリアの70歳の男性の妻が心臓発作で昏睡に陥った。その男性、妻のベットの横で4ヶ月待ったけど改善の見込みがない。絶望してしまったのだろう。男は家のガレージでガス自殺をしてしまった。
しかし、それから一日も経たないうちに、妻は病院で意識を取り戻したのだ。そして目覚めた後、彼女はすぐに「彼はどこ?」と尋ねたという。
彼らの街は、「ロミオとジュリエット」の舞台となった街から40マイル先にある。
以上がその記事の内容。
長所
先日、このメモで、タバコは永遠に有害なものだと断言した。それが何日も経たないうちにくつがえされてしまった。なんと喫煙はパーキンソン病の発症を押さえるのにいいかもしれないというニュースがあったのだ。
スウェーデンの研究で、遺伝的影響を排除するために双子の兄弟を調べたところ、パーキンソン病の発症と、アルコール、住む場所、コーヒーの嗜好の間には関連がなかったけど、喫煙の習慣だけに差を認めたという。
脳細胞
先日見知らぬメールが届いた。なんでも医者を対象にしたサイトがあるらしく、登録しないかという。
普段、患者から医者と見なされているか不安でたまらないものにとっては、見ず知らずの人から医者扱いされて、うれしい限りだ。ということで、さっそく加入した。もちろん無料だというのが、最大の理由だ。
で、アクセス権をもらってサイトに入ると、これがかなり充実した内容でして。さっそくメモとして紹介してみようかと。
ただし、これって怒られるのかもしれない。「医者だから信用してたのに。お前、本当に医者か」とサイトから文句をつけられるかもしれない。また医者扱いしてくれない人が増えるのは残念なことだけど、医療情報の紹介という、世のため人のためになることだから仕方ないだろう。