シムロイド


 最近歯痛に悩まされることが少なくなったと喜んでいたが、よく考えると歯そのものが少なくなっている。
 それでも残った歯がときどき痛むので、そんなときは近くの歯医者に駆け込む。
 歯の治療というのはいやなものだ。治療中突然やって来る痛みにはホトホト参ってしまう。
 治療をやってくれている歯医者に文句のひとつでもいいたくなるが、それを正当化すると、うちのクリニックに来る患者からこちらが攻撃を受けることになるのでこらえている。
 そんな歯医者に通う患者の心理を学べるよう日本の研究者がロボットを開発したという記事があった。

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筆跡


 字は下手だ。どれくらいのものか、右の画像でちょっと紹介してみた。
 最後から4番目をなんと読むのか、スタッフらと議論してようやく”汗”だと分かった始末だ。ついでにいうと、”デイケアで生汗が出た”と書かれていて、”汗”の線がなぞってあるのは、今度読むとき間違えないようにしたためだ。これほど注意深く人生を送っているのに、どういうわけか字は下手なのだ。

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敵と味方


 9ヶ月双子の子らは大のママファンだ。ママがいるそばで彼らを呼んでもまずこちらには来ず、ママにしがみついたままだ。いくらおっぱいにつられているとはいえ、悲しいかぎりである。
 ウンチのあとのおしりの拭き方が気にくわないのだろうか。風呂の入れ方が雑なので嫌われているのだろうか、それともアルコールの臭いを避けているのだろうか。
 いろいろ悩んでいたとき、ヒントになる記事に出会った。
 幼児は敵と味方を区別できるというのだ。

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単純なオス


 クジャクでなくてよかったと思う。あのオスのように飾り立てた大きな羽でクリニックを闊歩すれば、毎日がリオのカーニバルだ。ただでさえ少ない患者の足もますます遠ざかるに違いなく、いくら単純な頭でもそれくらいは想像できる。
 でもよく考えると不思議なことだ。大きな借金はあっても、なぜオスである院長にはあのような大きな羽はないのか。
 もちろん本物の羽のことをいっているのではない。問題は、なぜクジャクのメスとオスのように、男性と女性には大きく異なる特徴がないのか、ということだ。

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インフルエンザ

 別々の話題がつながった日だった。
 まずクリニックのインフォのため今年のインフルエンザ流行状態を調べていたら、昨年の1月のものだがこんな毎日新聞の記事に出くわした。
 インフルエンザの広がりと通勤の影響を調べたものだ。東京大学生産技術研究所の研究によると、通勤電車の運行を停止すれば、感染者数が3割程度減るとの結果が出たという。
 さらに患者数が人口の1%に達した時に満員電車の運行を禁じると、患者数は十万人単位で減少するという。(全文は下のリンク先を参照)

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マトリョーシカ

 以前のホームページで、ネットでめぐりあった興味あるサイトを紹介していたことがある。
 女性の肌の露出度が多い興味あるサイトは個人情報として公開せず、多くは科学系のサイトだった
 最近サーバーの整理をしていて、それがあまり関連のないところに置かれていたことに気づいたため、ここに改めてメモし直しておこうかと思いついた。赤福や吉兆のように、いつの時点の紹介かもう分からなくなっているが、少なくとも5年は有に過ぎているはずだ。それにも関わらずうれしいことにリンクがまだつながっている。

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おやつ

(会議に関する次の質問に対する回答を、ご自身のブログで発表してください。今回は実験的に穴埋めではなくて自由回答で。)
会議には息抜きが必要です。そしてそうした意図から開発され、大ヒットになったのが2008年に発売された「会議専用おやつ」でした。
さて、その「おやつ」はどういうおやつで、会議の生産性にどのように貢献したでしょうか?自由に考えて書いてください(※ 図解してもらえるとなお良いです)。

 百式さんのところで上のような案内があった。回答が気に入ってもらえると本をゲットできるというので早速考えてみた。
 おかきでもせんべいでもいい、とにかく激辛カプサイシンが入った食べ物を「おやつ」に推薦したい。

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ピザの斜塔



 ピザの斜塔がその傾き加減で写真の教会に抜かれたという記事があった。
 1200年代に建てられ1450年に30m近く増築されているこの教会の傾き加減は、ギネスブックの測定でピザの斜塔3.97度に対し、5.19度で、現在のところ傾き度世界一の座を獲得しているという。
 なんだか”うちのクリニック、経営は地域で一番悪かったのに、ほかのに抜かれちゃったよ”、的な負の思考丸出しの雰囲気が漂う競い合いだが、それはさておき、やはりピザの斜塔といえばガリレオだろう。

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腹話術

 待合いにテレビを置いている。患者が抱く院長のヘタ診療への不安を少しでも和らげようとの魂胆だ。
 主の気持ちが伝わってか、テレビも独自の進化を遂げている。突然画面を黒くする技を習得したのだ。
 音声は流れているが、画面にはなにも映らない。そうした事態がいつからか日に何度も起こるようになった。いわばラジオに化けるテレビといったところだ。
 そんなラジテレに患者は驚いているが、それだけではない。スタッフから側面をバシバシと二、三発叩かれると、またきれいな画面に戻るという芸当まで披露してくれ、患者への受けは大変よい。
 そこで疑問がわいてきた。画面が暗くなっているとき、口をパクパク動かしながら院長が横に立ってみると、患者はどう思うだろうか。
 これは冗談ではなく、真剣な疑問である。

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ロボットスーツ



うちのようなヒマなクリニックは業者から狙われやすい。いつ行っても院長と話ができるからだ。
 診療で忙しいからと断りたいのだが、院内には患者の気配がないのですぐばれてしまう。
 先日も若い業者がズケズケと入ってきては、さっさと用件をすまし、院長の顔についた寝ジワを見ては世間話を始めた。最近ゴルフを始めたという。

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