左利き

ほらほらお箸は左手で持つんだよ。お前たちはどうも右利きみたいだから少し難しいかも知れないけど、がんばれ、がんばれ。
え、どうしてかって?だってポールマッカトニーとか、はなわが左利きなんだ。なんか楽しそうじゃない。
どうして右利きじゃいけないのかって。右利きの麻生さんとか鳩山さんなんか、とってもつらそうでしょ。だから左利きになって欲しいんだ。

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仕分け人-その2

仕分け人らの勢いが止まらない。漢方薬を保健適応からはずすというのだ。このままでは中国4000年の歴史も仕分けされ、200年ぐらいまでに削られそうだ。
一体どこからそんな暴論が出てきたのか、不思議でならない。日常診療で好んで使っているわけではないが、その有用性についてはデータはあふれるほどあるのだ。

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物置

屋外で使うもの-たとえば双子用のベビーカーや自転車の類-が少し整理しきれなくなったため、カミさんが物置を買ってこいという。
ハイと素直に郊外のショッピングセンター物置展示場へ足を運んだのはいいけれど、一体どんなやつを選べばいいのやら。
いつの日かカミさんから手をかけられたとき、このおやじの遺体を密かに隠せる物置を選べ、といわれるのならまだしも、基準が定かでない。
ということで物置に貼ってある宣伝のチラシを頼りに見て回る。

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仕分け人

仕分け人たち、とりわけそのなかのある人物にいいたい。個人批判が目的ではないので、仮にAさんとしよう。
官僚の無駄づかいをなくそうとする気持ちは大いに理解できる。だが少し熱がこもりすぎじゃないか。相手が話そうとしてもそれを押しやりマイクを取って畳みかけるように質問する。それでは庶民派ぶっても所詮は権力を笠に着る暴れん坊将軍ではないか。
それに早口なのは仕方ないとしてもヒステリックなしゃべりはいただけないぞ。Aさん、聞いてる?

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知性

脳にはたくさんの神経細胞がある。だがどれくらいの神経細胞があれば知性は生まれるのだろうか。痴性しかない院長の頭では決して考えもつかないそんな研究をしている科学者がいた。なんと数千の神経があればいいというのだ。
神経細胞が1個1円だとすると、院長の一ヶ月分の小遣いで買っても数千円のおつりがくるのだ。それほど少ない数で知性が生まれるというのだから驚きではないか。

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抽象

個人で開業していると奇妙な体験をすることがある。このクリニックを仮に山田クリニックだとしよう。すると院内で携帯している患者から個人名を呼び捨てにされることがあるのだ。こんな具合だ。「いま山田にいる」
診療所呼び方学会がまだ結成されていないので、全国的にそういう事態が起こっているのかどうかは不明だが、携帯をしている相手に自分の居場所を告げているのは明白だ。

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トカゲ

大ざっぱにいえば、世の中なんでも二つの派に分かれる。ためしにいくつかやってみよう。
まずカミさんは恐いか、それとも恐くないか。
恐いと答え人は”院長派”、そうでないとした人は”うそつき派”。ざっとこんな具合だ。

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ウクライナ

ウクライナでやっかいな病気が広まっている。呼吸器疾患のようで原因はまださだかでないがインフルエンザとの関連も疑われているという。
海外の科学系サイトをウォッチングしていたが、とりわけ大騒ぎにはなっていない。もちろんその事態をネットで知らせようとした科学者が謎の病気で直前に倒れたということだってありうるし、科学性サイトと思って見ていたサイトが実はエロサイトだったという可能性も否定できない。

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タバコ

クリニックの脇の道路にいつも吸い殻を投げ捨てている中高生らに告ぐ。君たちは勘違いをしている。「タバコは二十歳になってから」、なんてどこのだれだか分からないやつが言い出したキャッチコピーに惑わされているのだ。そんなこといわれれば二十歳前に吸ってやろうじゃないか、そんな反骨精神を持つのが若者だ。それはそれでいい。
だが君たちは間違っている。タバコは200歳になっても吸ってはいけないものなのだ。

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矢沢

今日スポーツジムの固定バイクで汗を流していたときのこと。普段はフロアーにある大型テレビ画面にはスポーツ系の番組が流されているのだが、どういうわけか矢沢永吉のライブコンサートが映し出されていた。音楽は嫌いな方ではないので、ペダルを漕ぎながらもつい見入ってしまう。ジムのスタッフによれば矢沢の還暦コンサートとのことだ。
キャロルなんてのは不良のするものだとオトナから諭された記憶があるが、キャロルを聴かなくても不良中年になったわけで、いい加減なオトナがいうのもなんだけど、結局オトナというのはいい加減なものなのだ。

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