個性

本屋に行くと「天才を考察する」という本があった。たまには自分のことを考察するのもよかろうと、購入したのは数週前のこと。副題は~「生まれか育ちか」論の嘘と本当~というものだ。遺伝子がそれを保持するもののすべてを決定するということはなく、環境も遺伝子に影響を与えるという内容で、ほかで読んだ本の表現を借りれば、面積が縦×横のように生物を形作る要因は遺伝子×環境なのだ、という事実をこの本にある豊富な例でさらに深めた次第だ。

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格子柄

子供らが夏休みにほぼ突入したため、親も気分は夏休みモード。五十を超えたおやじとしては、少しでも小2の双子らとの思い出作りができればとの思いがあり、海の日の連休を壱岐までフェリーで足を伸ばす。
目指すはネットで調べていた筒城浜という海水浴場だ。浜の端にある駐車場に車を止める。それほど出遅れているわけではなかったが、すでにそこから見える浜は客でにぎわっている。宿で子供たちは水着に着替え、親たちは水に濡れてもいい装いをしていたのだが、浜の入り口にあるこじんまりとした店に水着がかかっているのに気づいた。このおやじは厚手の生地でできた長めの短パンを履いていたのだが、突然その場にふさわしくないような気がしてきて、無造作に竿にかけててある海水パンツを物色してしまった。といっても選択の余地は2,3種類しかなく、カミさんにどれが似合うか訊ねても、おやじのパンツなど関心がないに決まっていて色よい返事など返ってこない。
まぁこちらも一時しのぎができればいいかとの判断であまり目立たないだろうと思われる格子柄のものを選び、急ぎその場で着替え、いざ浜へ。

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ライトトーク

昨年から数回、プログラマが集まる会合に出ている。プロから学生さんたちが集まるライトトークを中心とした会を選んでのことで、定期の会もあれば不定期のものもあり、100名規模のものあれば10名程度の集まりもある。場所によっては1時間程の移動の手間をかけての参加だ。
プログラムのイロハも分かっていないようなものがなぜ参加するのか、それは恥をかいてもいい、アマはアマでなんとかプログラムのイロハを学びたいという思いがあるからだ。

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インスタンス変数

オブジェクト指向なるプログラムの組み立て方に興味を引かれたのはいつのことだったのだろう。このサイトで「オブジェクト指向」をキーワードに検索してみると1件ヒットした。2003年のことだ。読み返してみるとほかのメモと同様なにをいっているのかよく分からないのだが、少なくともそのときにはオブジェクト指向に関心があったのは間違いない。
1件しかヒットしなかったのは、それから関心が逸れたのかというとそうではない。それどころか、理解を深めようといろいろ本を読んでもできなかったからメモを残せなかったのだ。
といってもなにかプログラムを組むもうと入れ込んでいたわけでもなく、だらだらと字面を眺めていただけのだが、でもつい最近理解のきっかけがつかめた。それはオブジェクト指向言語で使われるインスタンス変数だ。

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50年に1度

台風8号がなんとか過ぎ去った。大雨が各地で大変な被害をもたらしたようだが、気象庁の「50年に1度の」という警告には多少の違和感を覚えている。というのは正直、危機感がわいてこなかったからだ。もちろんそうした雨に遭遇すれば事態は全く違うのだろうが、事前に危険を周知させる表現としてはいかがなものなのだろう。

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ミーム

ドーキンスさんの書籍は読んでいてよく理解できないところも多々あるのだが、それを差し引いても科学に対する高揚感があおられることが魅力なのだろう、「利己的な遺伝子」以来彼のファンである。だが、この「利己的な遺伝子」のなかでどうしても腑に落ちない点があった。
ミームという概念だ。

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自伝

リチャード・ドーキンスの自伝を読み終わった。読んでいて別に嫌みな印象を受けたわけではないが、聡明な子供がもっと聡明な大人になったという、利口的遺伝子の話とでもいえるのかもしれない。
アホな子供がますますアホな大人になったものとしては、なかなか理解できない箇所もあるが、ひとつとても気になるくだりがあった。
以下に引用するが、出てくるエリオットというのは当時彼が研究のために使用していたコンピュータとのことでオーコードとはそのコンピュータに用いるプログラミング言語のことだ。

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